シェイクスピアはわれらの同時代人

タイトルは今度読み始めた本の題名。ポーランド出身の筆者が語るシェイクスピア論。シェイクスピアの講座を聴いて興味を持った参考文献。

 

まだ読み始めだけど、ここにメモっておきたいほどワクワク。これが2段組で350ページ超あるので最後まで読むのにはそれなりの時間がかかるだろうから自分が反応した時には書いておかないと忘れてしまう!

 

まずは私の一番好きな作品群の中のリチャード3世とタイタス アンドロニカスがどちらもシェイクスピアの初期に書かれた作品ということ。恐らくそれ故にストレートに迫ってくるものがあって好きなのだと妙に納得。リチャード3世は上演されると必ず観に行くというくらい大好き。タイタスは上演機会はあまりないけれど、これまでに観たシェイクスピアの舞台の中で一番印象に残っているもの。しかも、それがタイタスを観た初めての体験でかつ、なんと、ルーマニアの劇団によるルーマニア語の上演だったという。あらすじは頭に入れてから観に行ったけれど、ここまで衝撃を感じるというのは言葉ではない何かなんだということを身をもって実感した機会だったなあ。

 

次に私がこの本で反応したのはシェイクスピアの歴史劇は新しい王の即位から始まり次の王の即位で終わるという、その繰り返しだということ。タイトルがそれぞれの王の名になっているということからもその王の時代を描くということなのだけれど、言われてみてなるほどと。

 

今自粛生活の中で毎日色々な本を読んだり、ネットで講習を受けたりしているけれど、例えばこのシェイクスピアとか万葉集とか歌舞伎とか興味のあることはとても面白い。資本論も少しづつ読み進めているけれど、これは自分に耐性をつけるための訓練のような認識で、シェイクスピアはわれらの同時代人の中で資本論の引用が出てくるだけで嬉しくなって、このためだけでも読んでいてよかったなと思えるし、他の文章を読む時のハードルが下がっていると思う。ほぼ日の学校も興味あるのは全部観終えてしまったので今はダーウィンを観て勉強中だけど、観ながら、毎回色々なテーマ側面から語られるけれど、本当にそこまで興味を持てない自分を自覚しつつ、知識としてふうんと観ているのが面白い。何が好きで何に興味がないかが自分の反応を見ていてよくわかるので、自身の再認識の機会をも与えられているんだなあと。しかも、興味ないと普段は知り得なかったであろう情報も時間のある今だから吸収することができているということを考えるとありがたいなあと思う。

 

本当にこのお篭り生活も色んな意味で嬉しいことがたくさん!